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学会誌

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 学会誌「基礎老化研究」バックナンバー公開のお知らせ
     1977年以降の発行分について全文(pdfファイル)公開を始めました。
     現在1977年第1巻~2015年第39巻3号の「基礎老化研究」、ならびにシンポジウム
     「老化の基礎的研究」講演記録の1975年から1979年分 (第1回から第8回)pdfを公開しております。
     なお、現在2016~2015年分は学会員限定にて公開しております。

      

 投稿規程  この雑誌について

2015年


2015年9月
39巻3号



(学会員限定)
pdf
6.2MB
目次  (pdf 494KB)(学会員限定)

第37 回日本基礎老化学会シンポジウムプログラム・発表抄録 (pdf 2.3MB) (学会員限定)
 
総説
 認知症におけるタウタンパク質(tau protein)の役割
 謝 策、宮坂 知宏 (pdf 1.6MB) (学会員限定)

トピックス
 アルツハイマー病態におけるエンドサイトーシス障害の重要性
 木村 展之 (pdf 1.2MB) (学会員限定)

トピックス
 アルツハイマー病様神経毒性におけるアミロイドβコンホマーの役割
 泉尾 直孝、村上 一馬、久米 利明、前田 雅弘、入江 一浩、清水 孝彦
 (pdf 1.6MB) (学会員限定)

トピックス
 肥満症脂肪組織におけるリソソーム機能障害とオートファジーに与える影響
 水之江 雄平、須藤 結香、平岡 秀規、沖田 直之、樋上 賀一  (pdf 1.9MB) (学会員限定)

トピックス
 運動によるインスリン抵抗性の改善に関与する新たな分子メカニズム
 都築 孝允、篠崎 昇平、金木 正夫、内藤 久士  (pdf 1.3MB) (学会員限定)

研究報告
 アミロイドβタンパク修飾による細胞死抑制-コマツナ種子由来成分からのアプローチ-
 岡田 瑞恵、岡田 悦政 (pdf 1.5MB) (学会員限定)

対談
 細胞から個体老化への介入;その挑戦と限界
 三井 洋司、本山 昇、杉本 昌隆、後藤 佐多良 (pdf 1.2MB) (学会員限定)

大会報告
 第38回日本基礎老化学会大会を開催して   遠藤 玉夫 (pdf 1.3MB) (学会員限定)

大会見聞録
 第38回日本基礎老化学会に参加して   柿澤 昌 (pdf 1.1MB) (学会員限定)

海外留学記
 NIH での研究生活    川岸 裕幸 (pdf 1.3MB) (学会員限定)

学会報告
 第29 回日本老年学会総会合同ポスターセッション優秀演題賞受賞
 清水 孝彦、渡辺 信博 (pdf 1.2MB) (学会員限定)

専門書紹介
 「老化生物学:老いと寿命のメカニズム」  近藤 祥司 (pdf 1.2MB) (学会員限定)


 基礎老化学会サーキュラー 第103号 (pdf 1.2MB) (学会員限定)


認知症におけるタウタンパク質(tau protein)の役割

謝  策1, 2、宮坂 知宏2
大連医科大学基礎医学院 同志社大学生命医科学部神経病理学

 近年、アルツハイマー病研究分野においてタウの重要性がますます認識され、治療薬開発のターゲットとして期待が高まっている。多くの認知症では変性神経細胞内に微小管結合タンパク質であるタウからなる封入体が形成される。このような疾患はタウオパチーとよばれ、タウ封入体の形成は重要な神経病理学的所見といえる。タウ封入体の出現頻度および分布は神経細胞死の頻度や分布と高い相関性が認められることから、タウが凝集・蓄積することが神経毒性の正体と考えてきた。しかし最近の研究から、むしろ封入体を形成しないタウに神経毒性の本質が有るとの仮説が提唱されてきている。本稿では認知症におけるタウの重要性、タウの神経毒性について既存の報告をもとに解説する。さらにタウの毒性に関して、我々が行なったタウ神経毒性責任配列同定の試みについて紹介する。また、その解析から見えてきた、タウオパチー発症機構におけるMAP2 関与の可能性について考察する。

キーワード:タウ、タウオパチー、微小管、MAP2、認知症


2015年5月
39巻2号



(学会員限定)
pdf 24.4MB
目次  (pdf 149KB) (学会員限定)

第38回日本基礎老化学会大会 ご挨拶  (pdf 737KB) (学会員限定)

 開催概要              (pdf 1.4MB) (学会員限定)

 会場周辺図および交通案内

 会場案内図 

 参加者・発表者へのご案内

第29回日本老年学会総会 プログラム  (pdf 1.1MB) (学会員限定)

第38回日本基礎老化学会大会 プログラム  (pdf 1.2MB) (学会員限定)

第38回日本基礎老化学会大会 発表抄録  (pdf 1.4MB) (学会員限定)

学会報告
 The 2015 Ageing Summitを終えて     松田 剛典、丸山 光生  (pdf 1.1MB) (学会員限定)

追悼文
 Denham Harman 博士の逝去を悼む ― 老化のフリーラジカル説の誕生・歴史・展望 ―
 後藤 佐多良  (pdf 991KB) (学会員限定)

 近藤昊先生の想い出  新海 正  (pdf 926KB) (学会員限定)


 基礎老化学会サーキュラー 第102号 


2015年2月
39巻1号



(学会員限定)
pdf
6.7MB
目次  (pdf 146KB)(学会員限定)

第38回日本基礎老化大会のご案内
 開催要領  (pdf 891KB) (学会員限定)
 
総説
 細胞老化研究の新展開   嶋本 顕、田原 栄俊 (pdf 1.1MB) (学会員限定)

総説
 脳老化の比較病理学-ヒト以外の動物にアルツハイマー病はあるのか 
 中山 裕之、チェンバーズ ジェームズ、内田 和幸 (pdf 1.6MB) (学会員限定)

総説
 老化と高血圧・循環調節異常     廣岡 良隆 (pdf 1.2MB) (学会員限定)

トピックス <内耳前庭系を介した起立時血圧調節における加齢の影響>
 田中 邦彦 (pdf 1.2MB) (学会員限定)

トピックス <卵巣の老化と不妊治療:卵胞活性化療法(IVA: in vitro activation)の開発>
 河村 和弘  (pdf 1.6MB) (学会員限定)

対談
 老化の細胞モデル;その挑戦と限界を探る
 三井 洋司、森 望、磯部 健一 (pdf 778KB) (学会員限定)

シンポジウム報告
 第36回日本基礎老化学会シンポジウム報告記   石井 直明 (pdf 756KB) (学会員限定)

学会報告
 4th International Symposium of Asian Society for Aging Researchに参加して 
 朴 盛浚 (pdf 1.3MB) (学会員限定)

学会報告
 2014 Cold Spring Harbor Laboratory Meeting on Molecular Genetics of Agingを終えて 
 松田 剛典、丸山 光生 (pdf 1.2MB) (学会員限定)

海外留学記
 ボストン(Harvard Medical School)留学記、「若返り」を目指して 
 早野 元詞 (pdf 914KB) (学会員限定)

海外留学記
 アメリカ研究留学記 -“First in Flight”の地、ノースカロライナより- 
 宮沢 正樹(pdf 965KB) (学会員限定)

海外文献紹介
 Role of forkhead box protein A3 in age-associated metabolic decline
 山下 均  (pdf 808KB) (学会員限定)

海外文献紹介
 Aging of blood can be tracked by DNA methylation changes at just three CpG sites 
 下田 修義  (pdf 937KB) (学会員限定)

海外文献紹介
 Tumour-infiltrating Gr-1+ myeloid cells antagonize senescence in cancer.
 近藤 嘉高  (pdf 1MB) (学会員限定)


 基礎老化学会サーキュラー 第101号 

細胞老化研究の新展開

嶋本 顕、田原 栄俊
広島大学 大学院医歯薬保健学研究院 細胞分子生物学研究室

テロメアの短縮による複製老化に端を発した細胞老化の研究は、がん遺伝子によって誘導される早期老化機構の発見で急速に進展し、その始めから終わりまでのおおまかな輪郭が明らかとなってきた。細胞はDNA 損傷、活性酸素や過剰な増殖シグナルをストレスとして感知するだけでなく、慢性的な増殖刺激、がん抑制遺伝子の失活、核小体やエピジェネティクスの異常、代謝の変化をもストレスと感知して細胞老化を誘導する機構を発達させている。最近の研究から、生物はがん抑制機構としてだけでなく、胚発生、創傷治癒、そして組織修復においてプログラムされた細胞老化を駆使し、個体の恒常性を維持していることが明らかとなってきた。しかし一方で、個体に蓄積した老化細胞は、老化関連疾患の発症リスクを高める原因ともなっている。本稿では細胞老化の包括的な理解を目指して、細胞老化の新たな戦略としてのマイクロRNA と、若返りの機構としてのリプログラミングを織り交ぜて、細胞老化研究の最新の知見に焦点をあて、その動向について概説し今後の展望について考察する。

キーワード:細胞老化、SASP、エピジェネティクス制御、クリアランス、老化関連疾患リスク

脳老化の比較病理学-ヒト以外の動物にアルツハイマー病はあるのか

中山 裕之、チェンバーズ ジェームズ、内田 和幸
東京大学 大学院 農学生命科学研究科 獣医病理学研究室

アルツハイマー病患者の脳に観察される組織病変として、βアミロイド沈着(老人斑と脳血管壁アミロイド沈着)と神経原線維変化がある。これらの変化は老化に伴って進行し、とくに進行が著しい場合に老齢期にアルツハイマー病を発症する。ヒト以外の動物の場合、寿命が短いマウスやラットなどのげっ歯類ではこのような病変は観察されず、イヌやサル類など中寿命の動物では加齢に伴ってβアミロイド沈着はおこるが神経原線維変化は生じない。私たちはこの現象は脳老化速度と個体老化速度の相違によっておこると考えていたが、最近、老齢のネコ科動物には神経原線維変化が生じることを見出した。βアミロイドのアミノ酸配列の相違が神経原線維変化の有無を規定しているのではないかと考え研究を進めている。

キーワード:Alzheimer’s disease, Beta amyloid, Brain aging, Neurofibrillary tangles, Nonhuman animals

老化と高血圧・循環調節異常

廣岡 良隆
九州大学大学院 医学研究院 先端循環制御学

高血圧は加齢に伴い増加するが他の環境因子と相まって老化を促進する。神経性血圧調節機構の代表的なものが動脈圧受容器反射であり、その異常は交感神経系活性化を生じる。近年、長期的な血圧調節異常である高血圧における交感神経活性化の重要性が再びクローズアップされている。つまり、高血圧の成因として腎臓のレニン・アンジオテンシン系が中心に考えられてきたが、交感神経系も密接に絡んでいることが明らかになってきたからである。我々は中枢性交感神経出力の増加が脳内酸化ストレス増加によって生じることを見出した。メタボリックシンドロームやあらゆる心疾患の最終像である心不全においてもこの機序が重要な役割を果たしている。さらに、腎神経アブレーション術や圧受容器反射刺激治療など自律神経系に介入する治療への期待が高まっている。

Sympathetic nervous system, Central nervous system, Baroreflex, Blood pressure regulation, oxidative stress