Powered by Google

  

学会誌



この雑誌について

>>学会誌Topへ

「基礎老化研究」(Biomedical Gerontology)は、日本基礎老化学会の会誌で、年3回:2月、5月、9月発行される。内容は、本学会員より投稿された、または、本学会員及び編集委員会より依頼を受けた者からの巻頭言、総説(老化理論を含む)、トピックス、学会報告、随筆、書評、その他で構成される。但し、2号には年次大会のプログラムと発表抄録が、3号には基礎老化学会シンポジウムの抄録も掲載される。本誌、及びバックナンバーは購入希望の方に、頒価(現在は3,000円)で販売される。

《2017年度編集委員会》

委員長 清水孝彦 千葉大学大学院医学研究院 先進加齢医学講座
〒260-8670 千葉市中央区亥鼻1-8-1

委員 石井恭正 東海大学医学部 基礎医学系分子生命科学
〒259-11935 神奈川県伊勢原市下糟屋143
木村展之 国立長寿医療研究センター認知症先進医療開発センターアルツハイマー病研究部
〒474-8511 愛知県大府市森岡町7-430
下田修義 国立長寿医療研究センター 再生再建医学研究部
〒474-8511 愛知県大府市森岡町7-430
福井浩二  芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科 分子細胞生物学研究室
〒337-8570 埼玉県さいたま市見沼区深作307
渡辺信博  東京都健康長寿医療センター研究所 老化脳神経科学研究チーム
〒173-0015 板橋区栄町35-2


◆「基礎老化研究」総説号発刊に寄せて
  日本基礎老化学会会長(当時) 後藤佐多良

 太田邦夫先生(本会初代会長)ら228名の発起人の賛同のもとに日本基礎老化学会の前身である日本基礎老化研究会の設立総会が開催されたのは昭和52年(1977年)2月のことです。東京でアジア地区初の国際老年学会が開催された(1978年8月)前年にあたり、老化研究への関心の高まりと国際交流の活発化への期待がその設立趣意書に謳われています。先生は「この研究会が・・・年数回の研究討論会を開くことによって活動を開始し、・・・将来は立派な学会に育ち、国際的な情報交換の場としても認められることを期待しております」と書かれ、「基礎老化研究サーキュラー」第一号の巻頭言(全文を後段に再掲します)では、将来学術誌を自力で刊行しうる実力を備えるべきであると述べていらっしゃいます。以来、四半世紀の間に、日本のみならず世界の高齢化が急速に進む中で老化や寿命が遺伝子レベルで語られる時代になり、老化制御・老化遅延による高齢者のQOLの向上が社会的な関心事になって来ました。今後ますます重要になると思われる老年病の問題もその基礎には時間と共に進行する生物学的老化があるはずです。このような状況の中で、基礎老化学研究者を結集した本学会の責任も一層大きくなって来たと考えられます。

 会誌「基礎老化研究」は、年会およびシンポジウムの要旨集としての役目を果たしてきましたが、研究のより高度な専門化と多様化を目の当たりにして多くの会員が学術集会と要旨集だけでは情報交換・意見交換の場として不十分だと感じていらっしゃると思います。老年医学に関しては、「日本老年医学会雑誌」のほか、いくつかの邦文の商業誌が刊行されています。それに対して基礎老化学分野では時折、生命科学関連の雑誌に特集が組まれる程度で、専門が多岐にわたる会員間の知識の共有や研究の発展を支援する国内の定期刊行物はありません。

 国外に目を向けますと、過去数年の間に老年科学関連の幾つかの国際誌が創刊され、老舗であるExperimental GerontologyやMechanism of Ageing and Development は、Editor-in-Chiefの交代とともに新しいコンセプトに基づいた編集方針を打ち出しています。

MADでは展開する老化科学に関する的確な情報を伝えるために"Opinion" や"Progress" sectionを設けました。昨年創刊されたBiogerontologyは、同様の項目に加えて老化研究者に対するInterview記事も掲載しています。我が国では、日本老年医学会の英文誌Geriatrics and Gerontology Internationalが近々発刊の予定と聞いています。

このような情勢の中で、この度、会員の方々の総説・意見・書評などを掲載した新しいスタイルの「基礎老化研究」が発行され、太田先生が設立の理念に書かれた学会誌へと一歩前進できましたことは、大変意義深いことと思います。ご多忙のところを企画から原稿依頼・編集・印刷に至るまで本号の発行にご尽力下さいました会誌編集委員会の神田健郎(委員長)・樋口京一・三井洋司各担当理事ならびに近藤昊会誌編集幹事の皆さまには、心から御礼申し上げます。また、限られた時間の中で、ご執筆を快くお引き受け下さいました諸先生に感謝致します。

本誌をさらに充実したものに発展させ、世界の老化研究に一層貢献できるようにするために会員の皆さまのご協力とご支援をお願い致します。

2001年9月15日

<再掲>
基礎老化研究サーキュラー  第1号
日本基礎老化研究会
Japan Society for Biomedical Gerontology
1977年5月1日発行

◆§巻頭言 基礎老化研究サーキュラーの発刊にあたって
 代表幹事 太田邦夫

 一般的にいって、研究への動機づけは、たとえ同じ分野に分類される研究者の間にあっても、一人一人にことなったものがあると考えられます。日本基礎老化研究会の会員の諸君は、今回全く自然発生的にこの会を発足させられ、私共が誕生当時の会務を担うことになって居りますが、研究会の目的自身が、学術的な情報交換による研究水準の向上と知識の発表とにある以上、本来学術誌を自力で刊行しうる程度の実力を備えることが必要であり、又、研究学術集会のあり方などにも自由な発言が会員からあつまって具体化するという方向に努力が続けられねばならぬと思います。

 このサーキュラーの趣旨は、学術誌の刊行が可能となるまでの間、出来るだけ学術情報をお伝えしたいと考える一方、この会の運営のために、会務を公開し、会員の声を反映する場を提供したいとも存ずるものであります。研究への動機づけの互いにことなった各位の間から、本研究会の発展のために積極的で建設的な意見が出て、その方向が定められることが望ましいからであります。未だ経済的基盤も脆弱な本研究会としては、このサーキュラー一つをとっても、直ちに多くを望むことは出来ないでしょうが、ご協力によって、有効な媒体に育て、やがては独立の学術誌をもった研究団体に発展する基礎をつくるのに貢献したいと考えて居ります。

 何卒本誌に対してもご意見をおよせ下さい。

>>学会誌Topへ