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日本基礎老化学会について

ごあいさつ



理事長 丸山光生

 21世紀を迎え、そしてこの春、新元号、令和を迎え、高齢者を中心とする健康長寿社会の持続的な実現を目指すわが国にとって、これまで以上に国民一人一人が老化と向き合って、その仕組みに関心を持つことが益々大事なことになるとあらためて感じます。日本基礎老化学会は発足当時の研究会としての4年間を含めると40年以上も老化に関する基礎的な研究について科学的な議論を行う専門家や研究者が集う、由緒ある学術団体として一貫して健康寿命の延伸に貢献してきました。

 私自身は学位を取得して研究者として歩き始めたのが1989年ですので、大学、研究機関を通して基礎研究に携わる環境にかれこれ30年居ることになるわけですが、この度それ以上の長い歴史が積み上げられてきた当学会の9番目の理事長を拝命することで、これまでのこの学会が果たしてきた役割を最大限引き継ぐとともに、今、基礎老化研究そのものに求められている期待と使命を可能な限り取り込んで、国内外の基礎老化研究者、研究機関の中心となる学会になるべく精進を続けたいと考えています。

 老化研究の分野に限らず、近頃わが国の「基礎研究」の進捗、発展に対する憂いを耳にする機会が増えてきました。若者の人口減少以上の割合で若手の研究者離れが懸念される原因の議論には様々ありますが、研究環境の整備と言う点では前途有望な研究者の地位の確保や安定した研究費の獲得等の問題が顕在化しています。しかし、私はそれに加えて研究を志す個人が、基礎研究そのものを単なる目的に留めず、手段として捉え、研究を行う事によって私たちの将来に「新しい価値を見いだす楽しみ」を持つという視点が重要だと考えます。

 そして、そのために当学会が何をどのように貢献できるか、私ができる役目としては、先ずは「日本基礎老化学会を独創性につながる寛容性を持つ様々な研究者に気軽に参加できる、参加したいと思える学会」に進化させることかと自負しています。老化という研究テーマそのものが人文・社会科学から自然科学まで網羅した基礎研究、臨床研究、疫学研究という複眼的思考でそれぞれの多様性を尊重するものであると言うこと、さらに互いに受け容れ、互いの長所を活かして議論そのものを盛り上げ、異分野との交わりを大切にすると言う意味では研究成果の国際交流も世界をリードすべく高齢化社会であるわが国が世界に貢献すべきことでしょう。

 最後に、学問も芸術、文化と共有できる創造性を持つものという意味では継承すべき精神を軽んじていると苦言を呈されることを覚悟して、当学会にかかわる全ての皆さんの知恵とお力をお借りして「伝統とは守るだけものではなく、新たに創るものでもある」の精神を共有し、国際性が豊かで、学術性・独創性に満ちた日本基礎老化学会が、国内はもとより国際的存在感を備えた学会として社会の関心や付託に応えてゆけることを目指したいと思います。

日本基礎老化学会 理事長
 丸山光生
2019年5月吉日

設立

昭和56年5月15日(前身の日本基礎老化研究会の設立は昭和52年2月2日)

歴代会長

初代 会長 太田邦夫
第2代会長 今堀和友
第3代会長 鈴木孯之
第4代会長 佐藤昭夫
第5代会長 後藤佐多良
第6代会長 丸山直記
第7代会長 石井直明
第8代会長
(理事長)
下川 功
第9代理事長 丸山光生

主な活動

  • 大会(春)
  • シンポジウム(秋)
  • 会誌の発行(年3回)、図書の発行
  • 役員会 理事会(年2回)、評議員会(年1回)

  • 日本基礎老化学会奨励賞(40歳以下)に応募できます。
  • 隔年に開催される日本老年学会の合同会では他の6学会(日本老年医学会、日本老年社会科学会、日本老年歯科学会、日本老年精神医学会、日本ケアマネージメント学会、日本老年看護学会)の会場にも入場できます。
  • 老化総説誌 Biomedical Gerontology(基礎老化研究)が配布されます。